広島の名門広陵高校。実は広陵高校出身者にプロ野球選手が多いことをご存じだろうか。なぜ広陵高校出身者にプロ野球選手が多いのか徹底的に分析していきたいと思う。
広陵高校出身にプロが多い理由
広陵高出身にプロが多い理由は以下の5点だと考える。
- 中井監督の指導法
- 充実した練習環境
- プロ野球選手の存在
- レベルの高い指導者
- 卒業後の進路先の充実
1つずつ解説していく。
広陵高校出身現役プロ野球選手
選手名 | ポジション | 球団 |
白濱裕太 | 捕手 | カープ |
吉川光夫 | 投手 | 日ハム |
野村祐輔 | 投手 | カープ |
小林誠司 | 捕手 | 巨人 |
上本崇司 | 内野手 | カープ |
福田周平 | 内野手 | オリックス |
有原航平 | 投手 | レンジャーズ |
上原健太 | 投手 | 日ハム |
佐野恵太 | 外野手 | 横浜 |
太田光 | 捕手 | 楽天 |
中村奨成 | 捕手 | カープ |
河野佳 | 投手 | カープ |
現在現役選手が14人いる。カープが現役最多人数(5人)を誇り、続いて楽天、日ハムと並んでいる(2人)
昨年広陵初のメジャーリーガーが誕生しています。(有原航平)このように広陵出身のプロ野球選手はとても多いことがわかる。
現役プロ野球選手ランキングでは3位にランクインしている!
1位は同率で、横浜と大阪桐蔭(21人)
中井監督の指導法
私は中井監督の指導法にあると考えている。中井監督の指導法とは
- 自主性
- 昭和感がある
- 野球以外のことを重要視する
この3点があげられます。1つずつ解説していきます。
自主性
どうしたらいいのか考え、変えていくのが上達するために大切なこと
中井監督は自主性を重んじる指導をする。平日は7時前には練習が終わり、自主練習の時間が設けられています。
名門や強豪と言われている所でここまで早く練習が終わる高校があれば教えてほしいくらいである。
自由=責任
自由の裏側には責任があることを知るいい機会になります。広陵の自主練習というのは、指導者は見ません。するもしないもあなたの自由になっています。
「今日は疲れているから休養しよう」
「今日は打撃の右肩が下がる癖をなくすぞ」
この自主練習と言われている時間をどう過ごすかによって、3年後レギュラーになっているかや、自分の行動が結果や未来につながることを知るいい機会になります。
あなたの判断に委ねられています。
考える力が身につく
考える力が身に付きます。これが広陵高からプロ野球選手を多く生み出す要因になっていると思っています。
普通強豪や名門校では練習が厳しく、
”やらされている”
状態になっていると思います。しかし広陵では、
自ら”やる”
必要があり、自分で考えて練習をするようになります。
この考えてやる習慣が、大学や社会人でも生かされ、結果としてプロ野球選手が多く輩出している要因だと思います。
- 自ら考えてやる
特徴を持った選手になる
広陵の選手は特徴を持った選手が多いです。
MAX156キロ投げるメジャーリーガー有原航平選手や、走攻守揃ったユーティリティが武器な福田周平選手。捕手としての評価が高い小林誠司選手。昨年首位打者の佐野恵太選手。高校時代にHR最多本塁打記録を塗り替えた中村奨成選手など個性が豊かな選手が多いです。
高校時代に培われた自主性が今でもプロの舞台で生かされて、伸び続けるのが広陵出身の選手の特徴です。
- 個性がある
昭和感
古き良き昭和の時代を感じることがあると思います。
わが子
中井監督はどんな選手も”わが子”として一人ひとりと向き合います。なので厳しいことを言われます。
しかしそれは”わが子”として本気で向き合うからであり、選手の心に響く指導になっていると思います。
- 卒業後も監督と選手の関係は終わらない
男の修行
広陵高校では”男の修行”という言葉が良く出てきます。
広陵高校では、練習や寮生活はもちろん。学校生活でも広陵の野球部として見られています。そんな中でつらいことや苦労することがたくさんあります。
そこで監督が多投してくる言葉が”男の修行”です。
男の中の男になれと言われて3年間育つため、卒業すれば男の中の男になることができます。
- 根性が付く
男の中の男とはなんだろうか?
カンタン言えば中井監督のような人です!
野球以外のことも説く
当たり前のことが当たり前にできんやつは、だれからも愛されん。
中井監督は野球以外のことも説きます。例えば人としてのあり方や、当たり前は当たり前ではないということも徹底されて教育してくれます。
広陵高校では
”ありがとう”
という言葉を大切にしています。例えば、野球をできることは親が高いお金を払って学費を払ってくれているからであり、親に感謝しなさい。
と言われています。
他にも広陵では怒ったり、指導してくれた人にも、「ありがとうございます。」と言います。
わざわざ自分が良くなるために指導して頂いた
という考えがもとにあります。
すべて自分のためになる。
人様のおかげだ。
という精神を手に入れることができ、卒業すると活躍されるOBの人が多い理由だと私感じています。
また、甘いことやぬるいことを言えば、本気で叱ってくれます。レギュラーでも補欠など関係なく厳しく指導されます。
素晴らしい監督だと思います。
充実した練習環境
グランド風景
グランドの奥側に見える室内練習場の中
2017年にできた、広陵高校の新しい室内練習場です。
このように練習環境が充実しています。この練習設備の充実をより強固にしているものが、広陵出身プロ野球選手による道具の寄付です。
プロ野球選手になった選手が、道具を寄付してくれます。例えばマシンや最近ではバギー車が来ました。
一つの伝統になっています。
プロ野球選手の存在
広陵高校はプロ野球選手が多いことや、プロ野球選手もすすんで学校に道具を寄付してくれることから、良く学校に顔を出しに来ます。
プロアマ規定により、直接指導を受けることはできませんが、身近にプロ野球選手がいることは、あなたにとって良い刺激になります。
他にも同級生でプロ野球選手が誕生することも多々あり、身近に超高校級の選手とプレーすることができます。自分の中に、プロ野球選手になる高校生レベルや東京六大学レベル、社会人に行く人のレベルなどといった、”ものさし”を手に入れることができます。
身近トップクラスの選手がいることは、良い刺激人もなりますし、名門校で野球をやった経験は、野球を辞める時もやり切ったと思えることや、納得してプロにはなれなかったと思うことができ、次の挑戦に全力をささげることができます。
- プロレベルを肌で実感できる
レベルの高い指導者
広陵高校ではレベルの高い指導者が存在する。
以下6名が主なコーチである。100人超える部員を束ねるが、指導者の数も多いことで強豪によくある、補欠の放置というのは、存在しない。
1人ずつ役割を見ていく。
中井哲之監督
中井監督は主に
- チームの指揮
- チーム全体を見る
- メンタル面など野球以外のこと
この3点を担っている。
チームの指揮
中井監督は監督としてチームを指揮します。
一方で采配も非常にうまいです。
例えば采配でもいい選手に任せているのだけではなく、投手交代のタイミングやスタメンの組み方などうまく、レベルの高い広島県大会でも常に勝ち続けている要因になっています。
- 采配が上手い
チーム全体を見る
チームを全体を見ているというのは、その言葉の通りで、野手を見たり、投手も見ています。
その中で選手には厳しい目で見ることだけではなく、積極的にコミュニケーションをとることを意識しています。
細かな体調変化やメンタル面の把握し、より良いアドバイスや、大会での選手起用に役立ています。
- 会話する監督
選手にニックネームをつけて、一発芸をやらせることもあります。
昼ごはんも選手と一緒に食べてコミュニケーションを図ってるぞ!
メンタル面など野球以外のこと
メンタル面や私生活など野球以外のこともしっかり指導してくれます。
野球だけが上手い選手が偉いんか?
野球が上手い選手を評価し、褒めたり、おだてて育てる指導者が多い中、中井監督は全く違う。むしろ野球ができる選手に厳しかったです。
調子に乗っていたり、天狗になっている人は容赦なく一軍から三軍まで落としますし、テストで赤点を取ると1週間以上野球をやらせなくするなど、野球だけがすべてではないという教育を徹底していました。
中井監督は監督と選手から呼ばれません。
”中井先生”
と選手から呼ばれます。野球だけを見る監督ではなく、野球以外のことを教えてくれる教育者として先生という呼ばれ方をされているのかもしれません。
- 監督の域を超えた教育者
加藤康彦コーチ
加藤コーチ現役時代捕手として活躍し、社会人まで野球をプレーをしていました。
コーチ就任後は捕手やバッテリーコーチとして選手の指導を担当しています。
就任して以来何人もの教え子(キャッチャー)をプロに送っています。
特に小林誠司選手と太田光選手は現在プロ野球で主力で戦っており、高い守備力を誇っています。
彼らも加藤コーチからの厳しい練習が基礎となり、プロの舞台でも第一線で活躍できていると言っても過言でもないと思います。
- キャッチャー育成のスペシャリスト
上田順一コーチ
上田コーチは投手コーチであり、投手を育成するのが上手いです。また広陵投手をさらにレベルの高い所で活躍できるように育成します。
広陵出身の投手はプロに行けなくても、東京6大学や東都、首都で野球をする選手も多く、卒業後社会人に進む選手も数多くいます。
ポテンシャルを育て、しっかり伸ばしていく指導が上田コーチにはできます。
- 上の舞台で活躍できる指導
高西恵司コーチ
高西コーチは主に補欠の選手の指導をします。
強豪校のレギュラー争いは激しく諦めそうになる選手も多いですが、高西コーチそういう選手に寄り添いながら厳しい言葉も送ったりできるなど、控え選手の信頼が厚いです。
高西コーチのために頑張るという選手もいるほどです。
- 背中で語るコーチ
松本健吾コーチ
松本コーチは最近入ったので詳細は分かりません。2008年にレギュラーで甲子園に出場していたことから、打撃や守備について教えられるのではないかと思っております。
中井淳一コーチ
中井淳一コーチは名前の通り中井監督の息子のコーチです。中井先生のように鋭い視点や目を持っています。
しかし選手と年齢も近いことから一番寄り添いやすい優しいコーチだと思います。
体育の教員であり、非常に明るくフレンドリーなので選手からも学校でも人気の先生です。
- 選手に最も年が近いコーチ
卒業後の進路先の充実
広陵高校は卒業後の進路が充実しています。
いい大学でしっかりと鍛えてもらえます。広陵から大卒プロが多い理由になっています。
広陵の選手は野球が上手いです。レギュラーは100人の中から選ばれた精鋭であり、自主練で個性を持った選手が存在します。
自主性がある選手が大学で伸びるので大学は広陵の選手を欲しがります。
中井監督や指導者スタッフは顔が広く、様々な大学とつながりを持っています。
自分のいきたい大学に志願すれば行ける可能性は0ではありません。
ここに記されている有名私立大学(早稲田、立教、明治、関西大、関学大など)はほぼすべて野球部が進学したと考えてよいだろう。
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まとめ
広陵がプロ野球選手が多い理由を振り返ります。
- 中井監督の指導法
- 充実した練習環境
- プロ野球選手の存在
- レベルの高い指導者
- 卒業後の進路先の充実
以下の5点です。広陵に行けばプロ野球を身近に感じられるようになることは間違いなく、他にも野球以外の人間性やものの考え方というものを身につけることができます。
私も行ってよかったと心から思っています。
自分に合う高校を見つけて納得のいく進路選択につながったら幸いです。
それではまた👋
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