どうもわちおです。私は広島のいわゆる名門校でプレーをしていました。笑われるほどへたくそだった私ですが、一度だけ背番号をもらったことがあります。なぜもらえたのか解説していきたいと思います。
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自己紹介
なぜ背番号をもらえたのか?
私はチームのためになることを率先して行っていたからです。
どんなことをしていたのかというとチームの分析をしていました。時期は2年の6月からです。
分析を始めた動機
私より野球が上手い人しかいなかったので、少しでも参考にしたい勉強したいと思ったことがきっかけです。田舎のカスみたいなチームから来た私からしたら、周りには雑誌で見たことあるような選手やチームから来た人ばかりでした。きっとうまい人にはなにか傾向があるのではないかと思いデータを取っていきました。
自分のために行っていました。
上手い人を見て学んでたんやな。
分析結果
色々な選手をみるといろいろなデータが出てきました。
- ストレートしか打たない人
- 同じ球種を3球以上続けない
- 追い込まれると打率が下がる人
- 変化球でいつも盗塁している人
- 引っ張り系の打者はインコースが苦手etc….
他にも色々出てきました。わかりやすく説明しやすいのはこれらですね。
ストレートしか打たない人
勝負強く快打を飛ばす選手がいたのですが、彼は本当にストレートしか打ってませんでした。つまり変化球が来ても追い込まれるまで振りません。徹底ぶりに驚きました。ストレートは確実に捉えていました。
- 徹底ぶりが安定した結果を出せる秘訣
同じ球種を3球以上続けない
このデータは90%以上です。実際に自分でチャートをつけることで、確信に変わりました。この万人共通の配球傾向は、高校でも大学でも有効に使わせてもらいました。
- 配球が読めるようになった。
追い込まれると打率が下がる人
追い込まれて打率が落ちる人には、初球から積極的振って行くようアドバイスしました。すると彼も普段からファーストスイングからとらえる意識をより強く持って練習しました。追い込まれる前から高いコンタクトができるようになり、結果も上がりました。
- 練習から試合を意識した練習をする。
変化球でいつも盗塁している人
そんなに足が速くない選手がいましたが、かなり積極的に走り、盗塁成功率も高かった選手がいました。私は質問しました。
「なんでいつも変化球の時は走れるん?」
「ファーストリード(小さめ)でキャッチャーのサインを見ています。」
なるほど。それが彼の秘訣か…私も実践させていただきました(笑)
- 上手い人には何か理由がある。
引っ張り系の打者はインコースが苦手
かなりプルヒッター(引っ張り傾向)の打者がいました。彼はインコースに強いんやろうなと思っていたら、データを取っていくとインコースは苦手な傾向があることがわかりました。
インコースはファールになる=フェアゾーンにいれようとすると詰まる
基本外や真ん中の甘いボールを引っ張ていることが分かりました。
引っ張り=インコースが強い
と思っていましたが、覆された瞬間でした。
- 野球界のセオリーは正しいとは限らない。
溜まったデータをチームに還元
メンバーのデータを取り続けることで、チームのためになるなと思い、メンバーに伝えました。一人ひとり課題がバラバラです。左投手打率が低い人がいれば、打撃練習から左投手の球を積極的に打っていくように促したり、逆に左投手を全く苦にしない打者からどんなことを意識して打っているか聞いたりしました。データで課題を洗い出して、弱点を克服に促す。できる人からアドバイスをもらったりする。この循環を生み出し、より強いチームになっていきました。
監督やコーチに評価された
ミーティングでメンバーに伝えた後、コーチや監督に評価されました。監督には
チームのためによく頑張ったな!(頭ポンポン)
うるうる(泣)
監督はあまり人のことをほめない監督だったので、ほめられた時はかなり嬉しかったです。自分のためにデータを取り始めたことが、返ってチームのためになりました。結果監督やコーチにも認められる存在となりました。
- 見ている人は見てる!
- 日頃からどうやったらうまくなるか考えていた。
- 適当に試合を見るのではなく、意味のあるものにした。
いつもどうやったらうまくなるか考えていました。行動した結果がデータ分析でした。
秋のリーグでサプライズ
秋のリーグで私は背番号をもらいました。背番号は19番です。今でも覚えています。私は全然実力がないことはわかっていましたが、公式戦の独特な緊張感や、練習試合とは違うメンバーの闘志や雰囲気を感じることができました。名門校の背番号は本当に重たいなと思いました。
独特な雰囲気を感じました。勝利に向かって超全力です。負ける気がしなかった。
背番号をもらえるように推薦してもらったコーチからは、
「いつも外から試合を見ていたから中の雰囲気も知ってほしかった。これからもがんばれよ。」
と推薦理由とエールもいただきました。これからもっと頑張ろうと思えたことと、本気で野球に取り組んでいたら、神様は見ていると思いました。
- ”誰か”は必ず見ている。
- 誰がどこで評価しているかわからない。
背番号をもらった後
背番号をもらった後は、今まで以上にレギュラーメンバーと仲良くなれました。割と人間性も見られている野球部だったので、”いいヤツ”ばかりで、なんでも打ち解けるようになりました。自分からはデータをもとになぜ得意で、どんなメンタルで打席に立ったり、考えているか聞きました。自分より練習試合を真剣に見る人はいなかったので、メンバーからは逆に
「外から見てどう?」
「俺の課題何?」
と聞いてきてくれました。お互いに上を目指してやっていけて本気で野球に取り組む人たちと仲良くなれ、ともに高め合える環境で野球ができたので本当に幸せな時間でした。
- 本気で取り組めば、本気で取り組む人と繋がれる。
まとめ
私の背番号をもらえた体験談の話は終わります。私は純粋に野球が上手くなりたいと思い、適当にしなかったから結果として評価されたのだと思っています。
日頃からどうやればうまくなるか考えていた結果→ノートを持っていき素晴らしい自チームの選手を分析(いい所を盗む)をしていました。
どれだけ本気でどれだけ行動に移せるかだと思います。結果この一度しか背番号をもらえませんでしたが、高校野球人生で一度だけでも名門の背番号をつけれたのでとても幸せです。
粋なサプライズをしてくれたスタッフに感謝しています。
何かこの記事を見て何か頑張ってみようと思える人がいたら幸いです。
見てる人見てるぞ!頑張れ高校球児!
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