投手にとって大切な指力。ここを鍛えることで様々なメリットがあるのだという。ストレートの指の掛かりを上げたい選手や変化球をよりキレのあるボールに変化量を増やしたい!このような悩みに必見の内容になっています。
菅野選手が取り組む指力アップトレーニング
菅野選手はこのボールを使い、指力や腕力を鍛えています。
トレーニング方法はこのボールを使い、何度も握っては、離す、握って、離すを繰り返すのみです。
シンプルですが、ものすごくきついトレーニングです。
ソフトメディシンボールを使ったトレーニングのやり方
シュールですが、上の動画を参考にしていただきたい。
このように何度も繰り返すことで、腕力と、指力が鍛えられていきます。
回数の目安
100回をまずは1セットできるように
ここからがスタートです。
菅野投手は2kgのボールで100回を行います。
最初は全くできなかったそうですが、現在は100回は楽にできるようになったそうです。
鍛えすぎて投球に支障を浸すことはないと思うので、徐々に回数を増やしていきたいですね。
指力トレーニングに取り組んだ後の菅野の成績
年 | 球団 | 試合数 | 勝 | 負 | 勝率 | 回 | 三振数 | 防御率 |
2016 | 読 売 | 26 | 9 | 6 | .600 | 183.1 | 189 | 2.01 |
2017 | 読 売 | 25 | 17 | 5 | .773 | 187.1 | 171 | 1.59 |
2018 | 読 売 | 28 | 15 | 8 | .652 | 202 | 200 | 2.14 |
2019 | 読 売 | 22 | 11 | 6 | .647 | 136.1 | 120 | 3.89 |
2020 | 読 売 | 20 | 14 | 2 | .875 | 137.1 | 131 | 1.97 |
2021 | 読 売 | 19 | 6 | 7 | .462 | 115.2 | 102 | 3.19 |
2016年に指力トレーニングを行いました。その結果、成績は2017年に一気に伸びました。
2021年は腰痛によって成績がキャリアワーストの成績を残しましたが、2022年シーズンは復活が期待されています。
投手にとって指力があるメリットとは
投手にとって指力があると様々な良い効果があります。
以上の3点の効果があります。1つずつ解説していきます。
ストレートの指の掛かりが良くなる
ストレートの指の掛からが良くなると
- カウントが取れる
- 変化球を活かせる
- ストレートで空振りが取れる
以下の3点がメリットとしてあります。
良いストレートがあると、打者はストレートに振り遅れなかったり打ち負けないように対応します。
つまり、ストレートに意識が行くのです。
その結果、変化球が生き、打者の壁を崩しやすくなります。
ストレートの指掛かりをよくすることは、投手のレベルそのものが高くなるでしょう。
変化球のスピン量が上がる
変化球のスピン量が上がることはメリットが多いです。
- キレが良くなる
- 変化量が上がる
- 魔球が誕生するかもしれない
指力が付くことで、押し込む力はもちろん、指でひねる力も付けることができます。
その結果、球のキレや変化量が上がることが期待できます。
またその力が突出することで、自分だけの魔球、いわゆる伝家の宝刀のようなボールも投げれるようになるかもしれません。
指力はこのようにピッチャーにとって良い効果が期待できます。
球が抜けにくくなる
指力を鍛えることは、終盤で球が抜けることも少なくなります。
それは球が抜ける原因は、握力の低下や腕の疲れから来るからです。
普段から腕力や指力、握力を鍛えるトレーニングなので、球が抜ける原因となる筋肉を鍛えています。
その結果、抜けにくくなるのは当然のことで、変化球が抜けてもスピン量が強く、抜け球にならないことも増えることでしょう。
1発を打たれ癖のある選手にも、ソフトメディシンボールを使ったトレーニングは有効な練習メニューになるのではないでしょうか?
まとめ
指力を鍛えることはメリットが多くピッチングに良い効果を与えます。
何かを変えたい投手や自分の課題に対して解決できそうなアイデアであれば試してみてもよいかもしれません。
球児たちの参考になったら幸いです。
それではまた👋
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